群集心理を超えて “未来に期待する投資” へ
― 希望とデータの両方で、未来を信じる ―
FPぐっさん: こんにちは、FPぐっさんです。
りん: こんにちは、りんです。先生、前回はゴールドが「守る資産」ではあっても「育てる資産ではない」というお話でしたね。金は価値を守るけれど、増やす力はない――とても納得しました。
FPぐっさん: そうでしたね、りんさん。
今回はシリーズの最終回として、「どうすれば資産を育てる投資ができるのか」。
つまり、“希望と理論”の両方を持つ投資について話していきましょう。
■ 群集心理がもたらす“恐怖の投資”
FPぐっさん: りんさん、投資で失敗する人に共通するのは、「感情で動いてしまう」ことです。
株価が下がると不安で売ってしまい、上がると“乗り遅れたくない”と慌てて買ってしまう。
りん: ああ、まさに“行列ができる投資”のときの心理ですね。みんなが買っているから安心してしまう。
FPぐっさん: その通りです。
群集心理に流される投資は、恐怖と焦りで動く投資。
でも本来、投資とはもっと冷静で、もっと合理的なものなんです。
■ 成長が期待できる投資先とは
FPぐっさん: では、理論的に“未来に期待できる投資”とは何か。
それは、人や企業が努力して価値を生み続ける仕組みに投資することです。
企業は毎日、商品やサービスを改善し、利益を上げ、再投資によって成長していきます。
つまり、株式とはその成長の共同所有者になる仕組みなんです。
りん: ということは、株式投資って「企業の未来に参加する」ということなんですね。
FPぐっさん: そうです。
一方で、ゴールドや現金は時間が経っても新しい価値を生みません。
だから、長期で見れば「成長する資産」と「成長しない資産」には圧倒的な差が出ます。
FPぐっさん: データ的にも、株式の平均リターンは実質年6〜7%。
債券は3%前後。
ゴールドは0.5%程度。
つまり、**人の努力と技術の積み重ねが“成長の源泉”**なんです。
■ 希望を“理論的な根拠”に変える
りん: なるほど、希望ってただのポジティブ思考じゃなくて、“人の成長に根拠を置くこと”なんですね。
FPぐっさん: その通りです。
希望は感情ではなく、現実を信じる力なんです。
社会は常に新しい価値を生み、企業は課題を解決しながら進化しています。
その流れに長期で参加することこそ、理論的にも合理的な「希望の投資」です。
りん: つまり、恐怖から逃げる投資じゃなくて、“人の努力と成長に参加する投資”。
FPぐっさん: まさにそれです。
投資とは、「人間の創造力を信じる行為」なんです。
■ 自分の“軸”を持つ投資へ
FPぐっさん: そしてもう一つ大切なのは、自分の軸を持つこと。
目的やゴールを明確にすれば、短期的な値動きに惑わされません。
りん: たとえば、子どもの教育資金や老後の生活など、“何のために投資するのか”をはっきりさせるということですね。
FPぐっさん: そうです。
それに加えて、何のために何に投資するか。まで明確にできれば良いですね。目的が明確であれば、相場の波にもブレません。
投資の軸を「価格」ではなく「目的」に置く。
それが、群集心理に流されないための最大の防御策なんです。
■ まとめ 〜希望と成長を、合理的に信じる〜
FPぐっさん: りんさん、3回にわたって話してきましたが、結論はシンプルです。
恐怖で動く投資は不安を増やし、希望で動く投資は人生を豊かにする。
りん: 希望とは、現実を信じること。
そして、成長が期待できる場所にお金を預けること、ですね。
FPぐっさん: その通りです。
お金を“眠らせる”のではなく、“働かせる”。
人の成長、企業の努力、社会の前進を信じて、
私たち自身も一緒に成長していきましょう。
りん: ぐっさん先生、今回もありがとうございました。
FPぐっさん: こちらこそ、りんさん。これからも一緒に、未来を育てていきましょう。
📘 執筆:FPぐっさん(谷口貴信)/CoMIRAIZ
お金の不安を、生きる力に変える。
長期・分散・積立の原則で、企業と働く人のウェルビーイングな資産形成をサポートしています。
